モリンガ農家 永井ファーム 永井 則義さん | 南城市

モリンガ農家_永井さん

− モリンガの栽培を始められたきっかけを教えてください。

永井則義さん(以下、永井) 一番のきっかけは、オキナワパウダーフーズの松井大吾さんに「作ってみないか」と声を掛けられたことです。永井ファームの主要作物は紅芋なんですが、モリンガの収穫時期が紅芋の農閑期にあたるので、ちょうどいいと思って始めました。

− モリンガ畑を初めて見ました。収穫の時は葉だけ採るのですか?

永井 葉がついているところから上をバッサリ切って、あとで太い枝を落としています。モリンガの木はすごく成長が早くて、放っておくと1年で4~5メートル伸びてしまうんです。

モリンガ

− 収穫時期はいつですか?

永井 7~8月頃です。

− 一番暑い時期なんですね。

永井 高温大好きな植物なんです。梅雨明けの、まだ土に水分が残っている時期に気温がポンと上がると、ググッと伸びますね。2~3週間で1メートルくらい伸びることもあります。

− すごい!

永井 すごい早いんです。収穫終わって3日後くらいに見たら、「あれ?」ってなることもあります。「こんなに伸びたのか」って(笑)。収穫が終わった時点では丸坊主状態なんですね。すごく分かりやすいです。まだ日本ではメジャーな作物ではないので、栽培方法も確立されているわけではなく、試行錯誤しながら栽培しています。

− こちらのモリンガ畑の広さはどのくらいですか?

永井 約900坪(3,000平方メートル)あります。

− 自分が栽培したモリンガが野菜パウダーになってみていかがですか?

永井 沖縄ではモリンガは認知度も高くて、スーパーフードとして人気があるので、パウダーになって皆さんに使ってもらえるのはうれしいです。

− モリンガパウダーのおすすめの使い方を教えてください。

永井 自分はお茶にして飲むことが多いです。クセがなくて飲みやすいと思います。モリンガの和名はワサビノキと言って、生の葉をかじると少しピリッとするんですが、パウダーには辛さはありません。フィリピンではスープにして飲むところもあるようです。

− モリンガはお茶やパウダー以外の用途もあるんですか?

永井 モリンガの葉は、収穫後の傷みが早いので、選定前に冷蔵庫に入れなくてはいけません。そういうこともあって、生で流通させるのは難しいと思います。栄養をそのまま閉じ込めたパウダーで、ぜひお召し上がりいただきたいですね。

− 今後の目標はなんですか?

永井 モリンガは始めたばかりの作物なので、もっとたくさん、安定して出荷できるようにしたいです。沖縄の太陽をたっぷり浴びた、元気一杯のモリンガで作るパウダーをたくさんの人に使っていただきたいです。

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